境界性パーソナリティ障害
境界性パーソナリティ障害とは
主となる部分は、「自己不確定感」です。2つの異なる両極端な価値観に自身が(他人も)振り回されるといった点が原因で、常に定まった心境を保つ事ができません。
「境界性人格障害」「ボーダーライン」とも呼ばれ、「神経症と精神病の境界線」という意味でこう呼ばれています。「パーソナリティ障害」「人格障害」の種類の中でも最も複雑な症例を表すもので、短絡的には「二重人格」というイメージもあります。主となる部分は、「自己不確定感」です。
2つの異なる両極端な価値観に自身が(他人も)振り回されるといった点が原因で、常に定まった心境を保つ事ができません。正反対の感情を併せ持ち、漫画などでよくイメージされる「自分の中の天使と悪魔」が鮮明に人格として確立され同居している人格です。肯定と否定、葛藤と自傷を繰り返す、自分にとっても他者にとっても、互いを振り回しがちな人格です。
【診断基準】
「境界性パーソナリティ障害」は以下の様な診断基準が挙げられます(「DSM」要約)
・見捨てられ不安
・不安定で激しい人間関係
・不安定な自己像
・複数種類にわたる自傷行為
・短期サイクルの情緒不安定
・慢性的な空虚感、虚無感
・不条理なヒステリー
境界性パーソナリティ障害の強み
境界性パーソナリティ障害の人間は、相対する価値観のアンビバレントな人格が同居しています。聖人の様な感覚もあれば、冷酷な感覚も持っています。その両極端を抱えている人間は常に悩み、どちらかの人格、感覚を責めます。そして、一体自分が何者なのかが解りません。他者に対し、攻撃する事さえあります。同時に、自分に対しても攻撃をします。
「境界性パーソナリティ障害」は、そうでない者以上に、人間の感覚を深く孕んでいる人格なのです。当然、感受性は人数倍あり、誰よりも熱くなる事もできれば、誰よりも冷静になる事も出来ます。
「境界性パーソナリティ障害」の人間は、「境界性」という名と反して「ちょうど良い真ん中の感覚」が無いぶん、人間として魅力、感性のレンジがあまりにも広く深いといった面があるのです。
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