【刻印づけとは】


■刻印づけ

【imprinting:刻印づけ】(心理学用語)

「刷り込み」のこと。たとえば鳥類が、誕生直後に初めて出会う対象に接近したり、その対象を追う現象。なお、対象は生物でも無機物でもよい。

刻印づけに類似した現象が早成性の鳥類だけでなく、晩成性の動物にもみられること、また、この現象が親子の相互の認知、愛着の形成、同種他個体の認知などとも深く関係していることから、多方面からの関心が寄せられている。

子の親に対する学習が成立する生後初期の、ある短い期間のことが「臨界期」と呼ばれる。その学習の効果は永続性を持つ。一方、その期間にしかるべき体験をしないと、新奇刺激に対する恐怖の発達などのために、もはや学習することができなくなるとされた。このことは、学習における生得的要因の関与を示すものとして注目され、人間の様々な行動発達にもその考えが適用された。

この刷り込み行動は、他の動物における親子関係の成立や性格形成の問題、人間の初期体験、初期学習など、様々な研究分野に応用され、広く関心が寄せられている。

 
【関連用語】
・刷り込み ・臨界期 ・愛着の形成 ・性格形成 ・行動発達



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