【素朴概念とは】


■素朴概念

【naive conception:素朴概念】(心理学用語)

体系的な教授や学習を通さず、日常経験を通じて自然に獲得される概念。体験によって得た感覚やイメージで形成された概念。自分なりの理解。素朴概念は、科学的概念とは一致しないものも多いとされる。

たとえば、ピアノの和音(この場合は複数の音が同時に重なった打鍵で奏でられた音)を聴いた時に、「単音の『ド』の音に聴こえた」とした素朴概念で捉えた場合、聴いた音を言語や発生で表すと「ド」の音を表現する。しかし、実際は「ド・ミ・ソ」の3つの音ので構成された和音のため、素朴概念が誤っている場合もある。一方で、音感に長けた聴き手が「3つの音『ド・ミ・ソ』が同時に聴こえた」という印象を受けた場合は、その者の素朴概念が実際の事象と正確に一致するというケースもある。

 
【関連用語】
・日常概念 ・誤概念 ・オルタナティブ・フレームワーク ・概念バグ



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