【カクテルパーティー効果とは】


■カクテルパーティー効果

【cocktail party phenomenon:カクテルパーティー効果】

多くの音声の中から集中して対象の音を選択的に聴取すること。特定の会話や音声に注意を向けることができる現象を指す。例えば、パーティー会場で大勢の人がいても、喧騒の中で対象の人との会話ができる状態。

カクテルパーティーのように大勢がそれぞれに雑談する中でも、自分が興味のある人の会話や自分の名前などが聞こえ、それが急に大きな音声になったわけでもないのに自然と聞き取ることができるように、人間は音を処理して必要な情報だけを再構築しているとも考えられる。

音楽面で、オーケストラの指揮者やレコーディングエンジニアなどが、特定の楽器のパートを聞き分けて任意の処理をするのも同様の効果という。

また、発達障害の人には感覚過敏を伴う者が多く、とりわけ聴覚過敏があるとカクテルパーティー効果が弱かったり、働かなかったりする。中でも自閉症スペクトラム障害(ASD)に該当する者は聴覚過敏が強い傾向があり、騒音下での選択的聴取が著しく困難な場合があるともいわれる。

 
【関連用語】
・カクテルパーティー現象 ・選択的聴取 ・聴覚過敏 ・選択的注意



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