依存性パーソナリティ障害
依存性パーソナリティ障害とは
「依存性人格障害」とも呼ばれ、あらゆる決定権を他人に委ねる傾向の性質です。
「他人に尽くす」「他人が決めた事を喜んでやる」というざっくりとした概念があり、その要点は、「自分よりも他者が優れていると自身の中で認めている」という事です。
依存性パーソナリティ障害は、「自己愛性パーソナリティ障害」や「演技性パーソナリティ障害」らと、真逆の性質をもっています。自分で何かを決めなくてはならないといった場面に不安を覚え、物事を決定する際には第一に他人の意見を尊重するという面が非常に強いなど、あらゆる場面での「決定権」において、自分の意志・主張が著しく欠如した人格です。
診断基準
「依存性パーソナリティ障害」は以下の様な診断基準が挙げられます(「DSM」要約)
・些細な事でも他者からの助言と保障を要する
・生活面のほとんどで、他者からの責任を必要とする
・自分で考えた計画や目的を遂行する事が困難
・他人の愛情を受ける為に、自身が不快である事も進んで実行する
・一人になると、不安、無気力感を覚える
・親密な人間関係がひとつ終わった時、別の関係を必死で求める
依存性パーソナリティ障害の強み
依存性パーソナリティ障害の人間は、第一に他人の意見を尊重するという「自己主張」に欠いた性質を持つ反面、他人の意思を尊重できる人間です。肯定よりも批難が目立つ昨今、相手の意見や主張、成果を評価し、素直に認める事を態度に表せるという長所があります。他者のアクションを承認し、共有、共感出来るという素晴らしい一面を持っています。
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