以下10種のパーソナリティ障害(人格障害)は3つの郡に分別されます。



A郡

> 妄想性パーソナリティ障害
> 統合失調質パーソナリティ障害
> 統合失調型パーソナリティ障害

B郡

> 境界性パーソナリティ障害
> 反社会性パーソナリティ障害
> 自己愛性パーソナリティ障害
> 演技性パーソナリティ障害

C郡

> 回避性パーソナリティ障害
> 依存性パーソナリティ障害
> 強迫性パーソナリティ障害




アメリカ精神医学会による「精神疾患に対する論理的考察、統計学的考察に基づいた診断基準」である「DSM」という精神疾患診断マニュアルがあります。「DSM」には、医師や医療スタッフの診断の差を最小限にし、診断基準を表面上に明確化させる目的があります。

DSMとは?

「DSM」は、医師の主観となりがちな診断傾向を防ぎ「より客観的な診断」を下せる事を目的につくられたものです。

確かに、医師の先生によって診断名がコロコロ変わったらたまりません。患者さんの症状が悪化しかねない、それはマズい。という事で、長年に渡り更新し続けている「DSM」という判断基準が生まれたという訳です。
(2020年現在では「DSM-5」が最新版。また、日本では「DSM」ではなく「ICD-10」という基準を採用している医療機関もあります)

精神医学会での“判断基準”

そしてこの「DSM」で最もシンプルに重要な点は、「その傾向がみられ、それにより社会生活や一般生活に著しく支障をきたしている」という点と、「医師でもなく臨床経験もない一般の人間が判断材料として使われるべきものではない」という点です。あくまで「精神医学会の判断基準」です。

そして「精神」の「障害の傾向」を扱うものであるので、「精神障害を確定」させる事は出来ません。もちろん「定義」もできません。そのため、当サイトではDSMを始めとする様々な文献や、実際のケースなどを材料とした「考察」「解析」という、ご参考頂く皆様への情報、判断材料という扱いで進めております。

この先こういった分野がどう発展していくかわかりませんが、現在では「精神」と「心」自体はハッキリ定義されていませんので、そういう解釈であるということが、唯一言い切れる事となるのでしょうか。
精神と心はハッキリとは解らないと。

上の方に並べた診断名を読んでみると、なんとなくの語感でいくらか憶測できそうです。なんとなくです。

例えば「自己愛性パーソナリティ障害」だと、「自己愛だからナルシストっぷりが行き過ぎてアレな感じかな?」と、「自己愛性」という言葉から想像できます。

では、どうしたら、どこからが「行き過ぎで診断名まで飛び出る程のものなんだ?」という疑問も当然出てきますので、各診断名の詳細を記していきます。




> 妄想性パーソナリティ障害

> 境界性パーソナリティ障害

> 反社会性パーソナリティ障害

> 自己愛性パーソナリティ障害

> 演技性パーソナリティ障害

> 回避性パーソナリティ障害

> 依存性パーソナリティ障害

> 強迫性パーソナリティ障害



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