【実験神経症とは】


■実験神経症

【experimental neurosis:実験神経症】

実験的につくられた神経症。動物に対し、その動物が持つ能力以上のことを要求し続けることで神経症を引き起こす。たとえば猿を対象とした場合、いつもは一度手を上げたら餌を与えるということを学習させ、その後に餌を与える条件を困難にしていく。二度手を上げるまで餌を与えなかったり、餌を与える時間を遅延させたり、餌をやるどころか罰を与えるなど、学習した内容を複雑かつ困難にしていくことや、条件を満たしても十分な報酬が得られなくなることなどでストレスを加える。

その結果、猿はむやみに暴れたり自傷行為をしたり奇妙な行動をとったりと、神経症の症状を引き起こす。学習的無気力になることもある。「パブロフの犬」で有名な生理学者イワン・パブロフが発見した。

【関連用語】
・神経症 ・ストレッサー ・パブロフ ・学習的無気力



【その他用語を調べる】

ア行 カ行 サ行 タ行 ナ行 ハ行 マ行 ヤ行 ラ行 ワ行



> 精神疾患解析トップページへ