ギャンブル依存症解析【最初から読む】





ギャンブルに身を投じ溺死寸前のところで彼は依存症の末路について深く考えました。
「ギャンブルは自分にとって完全に決別すべきものだ。
おおよそ納得のいく生き方なんて出来ない。
僕はギャンブラーには向いていない」
そう、あと一歩で悟るであろう時に一条の光が射しました。

 

新機種新台「ミリオンゴッド神々の系譜」の登場です。
実に神々しい光です。

 

この台は、彼にトドメを刺してくれました。

 

 

「4号機ミリオンゴッド」という台が過去にありました。
以前の記事で詳しく記したので重複しますが、この台は大げさでも何でもなく「自殺者、多重債務者、犯罪者」を確かに生産してしまい「警察の手によってわずか8ヶ月で強制撤去された伝説台」です。

 

「ミリオンゴッド神々の系譜」はそんな最狂台の後継機にあたる5号機です。
これにトドメを刺されたという事は、もう彼はただでは済まない状態に追いやられた、と捉えられますが少し違います。

 

彼はどういう訳かこの台で勝ちまくります。
最初に打った際に確かな手応えを感じました。
 
「この台は面白い……!5号機とは思えない面白さだ!」

 

4号機のやりすぎなくらいのスペックや、戦略も通用しいくらでもアツく打てる感触が基準の彼にとって、5号機はとてもとてもつまらないものでした。
そんな中、スペックやゲーム性のバランスなど申し分無く、又、彼にとってはこの台の演出やら出玉感やらの「無機質感」がたまらなく好みでした。

 

アツくなれる台がまた出てきた事だけで相当テンションが上がりました。
奴隷だなんだと偉そうに悟りかけた様な感情はどこかへ消えました。

 

雑誌やネットの前情報で、何がアツくて何がウリなのかは前もって解っていました。
前作ほどのスペックではないにしろ打ってみる価値はある、と少し期待していました。

 

 

初打ちで中段に「GOD」図柄が揃ったとき、何年ぶりかの強烈な快感を得ました。
この役は、当時の台の中では最高クラスの出玉期待感、ボーナスゲームの大量保留フラグです。

 

彼はどういう訳かこの「ミリオンゴッド神々の系譜」で勝ちまくりました。
狙って勝てる様な仕様のスペックでは無い、にも関わらずです。
「CRエヴァンゲリオン使徒再び」の時と同じ、謎の現象です。

 

とにかく彼は、勝てる事よりも面白い台が打てる事に対して喜びました。
彼に少し活気が戻ってきました。
ギャンブル依存症の人間は、勝っている時は自分を肯定できます。
負け続けてもなお打ち続けている時は地獄です。

 

 

 

 

しかし、彼は勝ち続けます。
つい最近まで自己否定の淵で倒れそうだった感情は、プレミアムゴッドゲーム「中段GOD揃い」が一瞬で吹き飛ばしてくれます。
彼はこの「中段GOD揃い」1/8192という酷い確率のフラグを何故か簡単に引きまくります。
この台は彼にトドメを刺します。
彼の長い長いギャンブルライフの中、執着する程打ち込む台が過去にいくつかありました。
そして最後に執着し、拘り、挑み続けた台はこの「ミリオンゴッド」でした。

 

 

 

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