2.鬱の症状
鬱病がどんなものか解らなければ話も進まないので、まずは一般的な「うつの症状」、代表的な「鬱の感覚」を羅列していきます。
そういった事は、ネットで検索すればいくらでも情報が出て来る時代です。そして、書店でも「うつ」関連の書籍は新書コーナーなどに、それはうなる程並んでいます。売れ筋ランキングの上位によく食い込んでいたりもします。如何に現代の人間が「うつ症状」に悩まされているかを物語っています。
それでは、「鬱病の症状」「抑うつ状態」の感覚や諸症状をシンプルにならべます。
「死にたくなる」
「やる気がない」
「他者に対しての悪感情と、自分に対しての罪悪感に付きまとわれる」
これらは「精神状態の症状」とでもいいましょうか、たった3つなので要約し過ぎな気もします。では上記の3つを、具体的な例で挙げてならべます。
「さあ今日も頑張ろうという気に朝から全くならない」
「とにかく将来的、前向きな気分にならないので破滅的な事ばかり考える」
「過剰な後悔の念につきまとわれ、罪悪感が常にある」
要点は、「気分がスカッとしない」といったところでしょうか。それではあまりに乱暴なので、もっと具体的に。
「朝起きられない」
「眠れない」
「逆に寝すぎてしまう」
「食欲がない」
「性欲がない」
「食欲、性欲に対して拒絶感がある」
「嬉しい時に、喜ぶ場面だとは理解できるが心は全く動じない」
「同様に、楽しいとき、悲しいとき、特に感想がない」
「事務的で単調な作業を欲する」
「常に取り残された様な感覚」
「人間を見放した様な厭世観」
「虚無感」
挙げればいくらでもでてきそうです。共通する事は「ダウナーな気分」です。ヘコみっぱなしの湿っぽい気分に苛まれたり、そのうち乾いた気分になったり、全ての事に無意味や無抵抗を感じたり、おおよそ活動的で元気な気分とは真逆な精神状態です。
そして、その「病的な」レベルです。
うつの症状などは、逐一ならべていきます。しかしその症状の「どこからが病的か」という点は非常に難しく、安易な判断は危険だと思われます。あまりにもデリケートである「精神」というトコに絶対的な判断はよろしくないと私は思います。
じゃあ、どこからが病院なり専門家に相談すればいいのか、となります。
そこで、精神状態よりもある程度は説明しやすい「身体の症状」について次は並べます。「鬱病」と呼ばれる疾患は、ハッキリと肉体に症状がでるものです。
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