廃人学校
【廃人学校とは】
■廃人学校
【ハイジンガッコウ:廃人学校】(用語集)
1872年(明治5年)の「学制」には、その第21章の中において小学の種類をかかげたあとに「其外廃人学校アルヘシ」と規定されてる。これが、「廃人学校」についての最初にして唯一の規定である。
この「廃人学校」という規定自体には説明が加えられていないが、「学制」の起草に祭して参照された、欧米教育制度の「盲院」「聾啞院」などにならい、これらの障害者教育施設を包括的に「廃人学校」と表現して挿入されたものと考えられている。
しかし実際には、「廃人学校」と称した学校は設立されず、ただ『文部省年報』に学善会訓盲啞院などの「盲啞院」を「廃人学校」として記載した例をみるのみであったという。
その後、1879年の「学制」改正とともに「廃人学校」の規定は消え、障害児教育に関する法規は1890年の「小学校令」改正にいたるまで中央法政には存在しなかった。
(出典・参照:『心身障害辞典』1984年11月22日第三刷発行)
※「学制」
明治5年8月2日(1872年9月4日)に太政官より発された、日本最初の近代的学校制度を定めた教育法令。教育令(明治12年太政官布告第40号)の公布により、1879年(明治12年)9月29日に廃止。
(「学制」について、出典・参照:wikipediaより抜粋)
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